No.01 バスの乗り方について

 路線バスとは無縁の生活を送っているのだが、どうしても乗らなければならないシーンというのが年に数回ある。

 バスの何が嫌なのかというと、(1)運賃をいつ払うのか、(2)運賃はいくらなのか、(3)小銭を持っていない場合の両替の仕方、これらがわからなくてドキドキして乗れないのだ。

 何をバカなことを言っておるのだ、と乗り慣れた方は笑うだろう。

 これでもいちおう大学のとき、たまにバスで通学していたが、始発のバス停だったからよかった(整理券もなかったはず)。

 うちの近所を走っている神奈中バスは、中扉から乗り、前扉から降りるシステム。運賃はだんだん上がっていくが、運賃は150円だとわかっているから、小銭がないときは出発前に両替機でじゃらじゃらし、1,000円札じゃないときは駅前のコンビニであらかじめ崩しておく。

 しかし、都会は均一料金だったりするから、まずどこから乗って、運賃をいつ払うのかわからない。もし小銭がなかった場合は1,000円札を両替したら、運賃が差し引かれたお釣りが出てくるのか、あるいは単純に両替されただけなのか。もたもたしていると他の客に迷惑だろうし、瞬時に判断することなど到底無理。

 もはやバス恐怖症なので、大学卒業以来10年以上はご無沙汰だったが、2~3年前だったかどうしてもバスに乗らなくてはならなくて、しかし世の中は便利な時代になった。バスでもパスモが使えるというではないか!

 何かあったら困るので3,000円もチャージし、念のためバスの案内所(駅前にあるやつ)で恥ずかしいがバスの乗り方を聞いた。

 その区間のバスは均一料金ではなく、しかも運賃後払いとのこと。「乗る時と降りる時にピッとやればよいのですよ」と簡単に言うが、ものすごく緊張して、降りる時にはパスケースは手の汗でびっしょりだった。

 行きは始発だったからよかったものの、困ったのは帰りだ。バス停で待っている人はおらず、しかも別ルートだったから均一料金というハプニング。「前扉から乗ったということは、中扉から降りるのか…」となんとなく理解したが、降りる時にピッとやらない手持ち無沙汰といったら…。

 それ以来、年に1回はバスに乗るが、バス停では緊張するからいちばんに並ばないようにしている。